スリーブ(カードスリーブ)とは?
【基本情報】
スリーブ(カードスリーブ)とはカードを1枚1枚入れる袋状の保護フィルムのことです。「トレカ用スリーブ」と呼ばれることもあります。
スリーブは、大切なカードを傷や埃から守るために使用するもの。スリーブを付けていない人がいるのであれば、是非スリーブを装着することを強くおすすめします。というのも、カードは特殊なものを除いて「紙」で出来ているので、傷も付くし、折れたり濡れたりして劣化してしまいます。傷が付いたカードは傷物として価値が下がるので、売値が安くなってしまったりカードのトレードを断られたりすることもありますし、時には傷そのものがカードにマーク(印)を付けている不正行為(「マークド」と呼ばれる)とみなされて大会に出られなくなったりもしてしまうからです。
【スリーブの種類】
・透明スリーブ
一番オーソドックスなスリーブ。別名で「インナーガード」とも呼ばれます。両面が無色透明で、裏表の区分がないタイプのスリーブ。ソフトタイプ、ハードタイプ、ウルトラハードタイプとありますが、厚みの違いなので手触りなど自分の好みで選びましょう。素材は、OPPとCPPの2種類あります。OPPは張りがあって、透明度、光沢が高いのが特徴。CPPはOPPと比べると透明性がやや低く柔らかいですが、丈夫でフィルムの接合部分に強度があって裂けにくいのが特徴です。どちらの素材も見た目にはほぼ同じなので、フィルムの接合部分を引っ張ると分かります。
カードの損傷を防ぐためにも、最低限こちらのスリーブをつけておくことをおすすめします。
弊社では、それぞれ、下記のカードスリーブをご用意しております。
・カラースリーブ(片面黒、片面透明)
片面が透明、片面が不透明で色が入っているタイプのスリーブ。相手のデッキ(※1)と混ざった時に区別するため、またはカードの裏面の傷などでカードが判別出来ないようにするために使います。カードを引き立たせる目的でも使用するので、自分の好みの色を選びましょう。
カードスリーブの上に重ねて使用する、もしくは直接カードを入れて使用します。
※1:カードゲームの際、予め選んでおいた1ゲーム内で使用出来るカードの1セット
・キャラスリーブ(弊社ではキャラスリーブの製造は行っておりません)
片面が透明、片面にキャラクター、ロゴなどのデザインが印刷されているタイプのスリーブ。使用する目的はカラースリーブと同じです。但し、カラースリーブと比べて厚みが薄い場合が多いので、直接カードを入れて使用するよりも、カードスリーブの上から重ねて使用することをおすすめします。
【スリーブの使い方】
・ベーシック編
カードスリーブは、1~2重にして使用するのが一般的です。カードを透明スリーブに入れた後、その上からカラースリーブやキャラスリーブを重ねます。この時、カードスリーブは上の部分が開いた袋状になっているので、上下交互に入れて行くのがポイントです。こうすることで、ゴミや埃の侵入を防ぎ大切なカードを守ることが出来ます。また、各カードを重ねるタイミングで逐一「空気を抜く」ことも忘れないようにしましょう。気泡が入った状態だとカードを重ねた時にカードが浮いて滑りやすくなってデッキが崩れてしまうこともあります。
・アドバンス編
カードを守るために使用するカードスリーブなので、本来であれば2重(ダブル)スリーブで問題ありません。ですが、3重(トリプル)~5重にする場合もあります。
カードスリーブを何重かに重ねると、カードの強度が高まってカードが曲がりにくくなりますし、手に持った時の感覚が変わってカードシャッフルしやすくなったりカードを持ちやすくなったりするというメリットがあるからです。但し、重ねすぎると、デッキケースに収まらなくなったり、カードテキストが見えづらくなったりもするので、色々と試して、カードゲームをプレイしやすいスリーブの重ね方を見つけましょう。
また、多重スリーブはスリーブを守るためにも使用します。キャラクタースリーブは使って行くとキャラクターやロゴなどのデザインが剝がれることが多いので、スリーブを擦れや傷から守るために更にスリーブを重ねるという、「カードを守るためのスリーブを守るスリーブを使用する」という訳なんです。キャラクタースリーブは、基本的に初回限定生産で作られており、また、大会の優勝賞品や限定販売、懸賞や購入時の特典など入手困難なものも多いので、レアなキャラクタースリーブは高値で取引されることもあるし、何よりもユーザーの愛着も強いのです。
<注意事項>
・TGC(Trading Card Geme)のタイトルによっては、公式ルールで「多重スリーブの禁止」、「タイトル純正品スリーブ以外の禁止」、または「マークド・カード対策として特定のスリーブ着用義務」などのスリーブに関するレギュレーションが設定されているので、公式大会に出る際にはルールを必ず事前に確認しておきましょう。